社員みんなが安心して働けるよう、環境づくりを支えている部署です。新卒・中途採用の計画から、研修、人事制度の運用、勤怠・給与・保険手続きまで、“人”に関わるあらゆる業務を担当しています。 会社の土台をしっかり支える存在です。
「勤怠管理や給与計算は、たしかに大きな柱です。たとえば営業職ならインセンティブの計算、通勤手当の変更、子どもが生まれたときの手当の見直しなどもありますね。でも、それだけじゃなくて、人事異動の調整や、悩みを抱える社員へのフォロー、好調な人への声かけなんかも含まれます。やってみると『こんなに範囲が広いんだ』ってびっくりすると思います。」
社員一人ひとりの状況を把握し、必要なタイミングでサポートするのも人事・労務の重要な役割。社内コミュニケーションの調整役として、日々奔走しています。
「アンサークラブは新卒採用と中途採用を同時進行で行っています。面接や会社説明会の準備はどうしても時間がかかるので、その分、やりがいをすごく感じることができます。」
新卒・中途の選考スケジュール管理や面接の日程調整、Web面接のセッティングなど、“採用”にも様々な業務内容があります。
「うちは130名ほど社員がいます。全員と会う機会を作るのは大変ですが、なるべくみんなの顔を把握するようにしています。評価制度のフォローとして、賞与のタイミングで常務が社員と面談するときには私も同席して、必要があれば補足説明をしています。」
人事は、会社の規模が大きくなるほどスピーディな対応が必要になってきます。社員の声に耳を傾け、評価や労務管理を円滑に進めるのは、人事の大切な役割です。
「新卒向け研修のプログラムは、1年目はある程度整っていますが、2年目・3年目の内容はまだ模索中です。」
研修は新入社員にとっても企業にとっても非常に大切な取り組みであり、それらを企画・運営する人事部門の責任はとても大きいといえます。
「面談1回で劇的に変わるわけではないんですけど、
ある営業スタッフ(リーダー格)の方に『店長よりあなたのほうが年が近いし、ナンバー2として部下を教えたほうがいいかもしれないですよ』と提案したら、すごくやる気が上がったみたいで、店長さんから『モチベーションが爆上がりしてます』という報告を受けたんです。正直、『やった!』って思いましたね。」
このエピソードから分かるように、人事の仕事は「社員一人ひとりの持ち味を見極め、適切な声かけをする」ことが重要。ちょっとしたアドバイスや気づきが、社員のモチベーションをぐっと引き上げる瞬間があるのは大きな魅力です。
「一方で、言葉ひとつでやる気を失わせる可能性もあるんですよ。だからこそ、どういう雰囲気で話を聴くか、どんな言い方をするかはすごく気を遣いますね。でも、そのおかげで『これで頑張れる』と言ってもらえたら、本当にやっていて面白い仕事だなって感じます。」
人事には、給与や手当のような分かりやすいサポートだけでなく、“メンタルフォロー”や“キャリア相談”といった部分も求められます。社員の気持ちに寄り添うことで、「人間関係」や「個々の成長」をダイレクトに支えられるのはやりがいの一つ。逆に言えば、無神経な一言が不安や不満を大きくしてしまうこともあるため、言葉選びやコミュニケーションスキルがより一層問われるポジションです。
「他社の人事さんもよく『社員が働きやすい環境づくりが仕事』とききますが、
本当にそうだと思います。給与・手当からメンタル面のフォロー、キャリア支援まで、
カバーする範囲は広いですね。」
多くの人は、「給与計算」「勤怠管理」=人事・労務というイメージを抱きがち。しかし、それ以外にも社内で問題が起きないように配慮したり、成長のための研修や面談をセッティングしたり……と、人事が手がける仕事は実はたくさんあります。社員の声を拾い上げながら快適に働ける体制を整えることは、結果的に会社全体の成長や業績にも直結してくるポイント。裏方のようでいて、実は“会社の要(かなめ)”になっている部署とも言えます。
「もともと営業をやっていて、お客様からの『ありがとう』ももちろん嬉しかったんですが、部下の育成に携わっていたときに、『人をサポートする楽しさ』に目覚めたんですよね。人事の仕事なら、まさにそこに集中できるなと思って転職を決意したんです。」
人事・労務の仕事は、「裏方ではあるけれど、人を支える実感を得やすい」のが大きな魅力。「お客様の喜ぶ顔を見るのがやりがい」という人もいれば、「部下や同僚が成長してくれるのがやりがい」という人もいます。後者の場合は、人事の仕事でそれを存分に味わうことができるでしょう。